真空技術

真空状況 10の-8乗パスカルの実現

真空ロボット 私たちの作ったロボットの中身は、10の-8乗パスカルの真空が保てるほど中は空っぽです。

しかしこのロボットには私たちのステンレス加工の技術がギッシリと詰まっています。

頭は一体物の素材からの削り出し。胴体は鍛造物からの切削加工。 手足はパイプ加工。各種フランジも自社製品です。
精密溶接は真空技術に欠かせません。

こうしたそれぞれの専門的な加工技術で「真空機器」のニーズに対応しております。

真空技術とは

弊社では真空関連分野の各種装置部品を作っています。「どんな部品ですか?」とよく聞かれますが、なかなか一言では説明できません。

ここに二つの例を挙げてご説明差し上げます。


1.電子顕微鏡
ナノテクノロジー時代となり、これまでの光学的レンズから電子的な目で見ることが必要となってきました。電子顕微鏡は光の波長よりも短い電子ビームを試料 に照射して原子の世界まで覗くことが出来ます。これにより、物質や細菌の構造を分析し新しい素材や薬品の開発が可能となりました。

この電子ビームは邪魔な分子(空気=窒素8+酸素2+炭酸ガス)があると直進できず性能が出せません。そのため電子顕微鏡内部は「超高真空状態」に保た れているのです。言い換えれば「超高真空状態」を作れることで電子顕微鏡が可能となったと言うことができます。
ステンレス製品


2.薄膜形成装置
もう一つの例は私たちの身近にある、デジタルカメラ、携帯電話の液晶画面、プラズマディスプレイパネルなどです。これらは薄膜が何層にも重なって形成され ています。デジタルカメラのレンズには光の透過率を考慮した薄膜、携帯電話の液晶画面には電気信号に瞬時に反応するような薄膜が使われています。

用途に合わせていろいろな合金素材の薄い膜が幾層にも形成されるためには空気は不純物であり邪魔な存在です。従ってこれらの製品は、「真空蒸着法」と呼ばれる全て真空状態の環境の中で製造されています。

このように私たちは日常生活で意外と真空のお世話になっているのです。エンジニアたちはこうした真空を利用する装置の部品製作に携わることで、現代技術社会の一翼を荷っていると自負し、もの作りに夢中になっています。